AIが人の仕事を奪う。と言われ始めたのは2012年以降の第三次AIブームからだと思われます。

第三次AIブームのはじめ数年は、翻訳業務のように専門スキルがなければできなかったコンテンツ作成実務が、無料または安価で利用可能なAIアプリの登場により代替されるということは起きていましたが、社会に存在する全ての業務についての適用を考えた場合は、AI代替が可能な範囲は限定的なものでした。

しかし、2022年末に登場したChatGPTやMidjourneyなどの生成AI（いわゆるジェネレーティブAI）は、人間を上回るような品質の文章や画像などのデジタルコンテンツ生成を可能としました。

生成AI以前と以降で何が違うのか？

まず、機械であるAIが得意な領域を一言で言えば複雑性の低い作業です。

AI登場以前にも定型的な作業に関してはITにより自動・効率化されました。

ただし、それはプログラミング的なものに限定されていました。

つまり、入力に応じて必ず一つの計算結果が出る。という性質の作業の代替です。

プログラミングにより生成される出力は、突き詰めれば数値です。

結果が1の時は、1番目の文例を表示する。といった具合です。

一方で生成AIは、複雑なプログラミングは不要で、かつ入力自体も自然言語で実施できるようになり、自然言語・画像・動画・音声などの出力が可能となりました。

自然言語で命令を入力すれば、言語テキストや画像、音声で出力してくれるようになったのです。

このようにエンジニアリングの知識がなくても利用可能な生成AIが安価に供給され、ホワイトカラー業務の一部をAIツールで代替できてしまう時代が到来しつつあります。

この流れは、すべてのホワイトカラー業務においてスマホが登場した以上のインパクトをもたらす可能性があり、もし適応できなければ、生成AIが普及する頃には市場での価値を失ってしまう危険があります。

生成AIによる外部環境の変化は、経営課題の一つと捉えることが重要です。

生成AIをビジネスに組み込むにあたっての課題は

・様々な種類の生成AIツールが存在するため、ツール選定が大変

・AIツールについて、習熟する必要がある

・経営視点でAIツール導入の投資効果を計算する必要がある

があります。

AHACRAFT（アハクラフト）では、豊富なAI・エンジニアリングの導入経験をもとにこういった課題に取り組みます。

自社の業務に如何にAIと組み込むのかについて徹底的にディスカッションしながら、他に先駆けて自社に取り入れて武器にして、新たなチャンスを掴みましょう。